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過去の値動きから未来を予測
為替レートの動きを判断するのに最もポピュラーな手法は外国為替チャートの分析をすることです。「過去の値動きがこうなっていたから今後はこう動くだろう」と予測します。
ローソク足チャートとは
チャートのテクニカル分析においてとにかく理解しておきたいことはローソク足チャートの見方です。日本生まれのローソク足は1本のローソクで任意の期間の高値・安値・始値・終値(4本値)がわかるという非常に便利なものです。ローソク足には陽線と陰線があります。
左図が陽線です。ローソク足の本体と上下に伸びたヒゲで4本値を表します。胴体の左下が始値、右上が終値、上ヒゲが高値、下ヒゲが安値です。
日足チャートは1本のローソクが1日の値動きを示します。月足なら1ヶ月、週足なら1週間、60分足なら1時間と任意の期間内の値動きを1本のローソクで表します。
左図は陰線です。陽線同様に1本のローソクで4本値を表します。高値と安値は陽線と同じですが、始値は左上、終値は右下となります。
陰線は陽線と視覚的に区別がつくように通常塗りつぶされています。陽線と陰線の色は特に決まりはなく、FX会社ごとに異なります。また任意の色に変更できるサービスもあります。
相場の流れからトレンドを掴む
次に実際の為替チャートを見てみましょう。以下は2009年3月から6月の間の米ドル円の日足チャートになります。
ぱっと見て為替レートが上下に変動していることがわかります。上下に引いた二本の線の間で上がったり下がったり、時には線を超えたりして推移しています。
左図のチャートをみてもわかる通り為替レートは小刻みに上下動しながらある大きな流れに沿って動いています。この流れのことをトレンドといいます。トレンドを掴んでエントリーをして利益を狙います。これがチャート分析になります。
例えば左図チャートから分析によって、線を引いた上値部分で売りエントリーをして下値ラインで買いイグジット、または下値ラインで買いエントリーをして上値ラインで売りイグジットするといった作戦を立てることができます。
さて為替レートには大きくわけて3つの方向性があります。それぞれタイプ別に解説いたします。
上昇トレンド
相場が細かく上下動しながら全体的には上昇しているケースを上昇トレンドといいます。ここでは買いを中心にエントリーすることをおすすめします。トレンドの下値を引いたサポートラインで買いを入れます。
上昇トレンドでさらに高値を突き抜けたときを狙う高値ブレイクも効果的です。いずれにしてもポイントを見つけて買いを入れます。ここでは売りで勝負するのは避けた方がいいでしょう。
下降トレンド
為替相場が小刻みに上下動しながら全体的に下降しているケースを下降トレンドといいます。当然ここでは売りを中心とした戦略になります。トレンドの上値に引いたレジスタンスライン付近での戻り売りや下値を突き抜けてブレイクしたところを狙います。
一般的に上昇トレンドと比べて下降トレンドの方が値動きが激しいので、無理にエントリーせずに上昇トレンドになるのを待つのも一つの戦略です。
レンジ相場
ボックス相場、持ち合い相場とも呼ばれます。ある一定の範囲内で相場が上下に動いている状況です。下値付近での買い、または上値付近で売りを入れるという戦略になります。
レンジ相場の高値または下値を突き抜けた後は相場に強い勢いを感じるため、一気にその方向へ動く傾向があります。これをレンジブレイクと呼び、この突き抜けたときを狙ってエントリーするという手法もあります。ただしダマシのときもあるので注意しましょう。
より学びたい方へ
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